よくあるご質問

オーバーホール・仕様変更

Q1.通勤を主体に使用していますが、どれぐらいでオーバーホールすれば良いのですか?

街乗りですと2~3年(走行距離3~4万km程度)、スポーツ走行をされる方ですと1年位が目安となります。その他の目安としては、ピストンロッドが焼けて黒く変色している場合、オイルの滲みや付着、傷がある場合、乗り心地が異常に柔らかくなった場合、事故などで損傷を受けた場合にはオーバーホールをお勧め致します。(損傷度合によってはオーバーホール不可の場合がございます) 確認の際は、ダストブーツをめくった上で目視点検を行い、オイル滲みや付着があった際はショックアブソーバのグリスの可能性もございますので、一度オイルをふき取り、暫くしてから再度目視点検の実施を推奨いたします。

製品を長くお使い頂く為にも、新品購入時やオーバーホール後は極力スピードを押さえ、300~500km程度の慣らし運転を推奨いたします。また、ショックアブソーバが冷えた状態での走行開始直後はスピードを抑え、定期的な各取付け部の増し締め点検の実施、定期的なショックアブソーバの洗浄をお勧めいたします。

走行する場所や使い方、メンテナンス状態によってオーバーホール時期は変わります。

Q2.高速道路を頻繁に利用するので、高速走行時の安定性を上げたいのですが、どのように減衰力変更をすれば良いでしょうか?

先ずは減衰力調整ダイヤルを調整し、好みの位置があるかどうかをお試し下さい。 その上で減衰力が足りないと感じる際は、「どのような時にどんな動きをするのか。」という症状や、「何キロのスプリングを入れて、どういう乗り味にしたい。」などのご要望と、現在ご使用頂いている製品のスペックをお伝え下さい。

または、「減衰力変更をして今の0段(一番硬い)を16段目(一番柔らかい)にもって行き、より硬くしたい。」「16段目(一番柔らかい)の乗り心地が一番良いので、16段目を中心にして調整をしたい。」など、具体的にお伝え頂くことで、よりお客様のご要望に近い減衰力に変更致します。

Q3.ねじ式車高調整のショックアブソーバを使用していますが、スプリングレートを上げたところ、車高があまり下がらなくなってしまいました。 そこで短いスプリングを入れて車高を落とそうと思うのですが、短いスプリングでも遊ばないようにダンパーのストロークを短く加工できますか?

ショックアブソーバのストローク量を短くするショートストローク加工は可能ですが、事前に不具合や性能の変化を考慮する必要があります。

まず、ショックアブソーバのストローク量よりもスプリングのストローク量が下回っている場合、ショックアブソーバが縮みきる前にスプリングが密着してしまい、急激な挙動変化を誘発します。また、ショートストローク加工によってピストンロッドの伸びる量を短くすると、大きめのギャップを乗り越えた際などでショックアブソーバが伸びきった際に、路面との接地性が落ち、路面追従性が低下します。

ストローク量やスプリングを短くする際は、これらの注意事項を十分ご理解頂いた上でご検討下さい。

Q4.ねじ式車高調整のショックアブソーバはショートケース加工できますか?

ショートケース加工についてはお断りしております。

技術的には可能ですが、ショックアブソーバのケース(ショックアブソーバ本体)を短くすると、ショックアブソーバのストロークを使い切る前にタイヤやアームがボディに接触し、車両の破損や急激な挙動変化を招き、最悪の場合には事故につながる可能性があります。 ネジ式車高調整機構を持つ製品については、基本セットスプリングを装着し、バンプラバーを抜いた状態でアーム類がボディに干渉する前にショックアブソーバが縮みきり、タイヤやアームがボディに干渉しないように設計しております。

また、全長調整式車高調整機構を持つ製品につきましては、基準ケース長、及びケース長調整範囲を別途指定させて頂き、その範囲であればタイヤやアームがボディと接触しないように設計しておりますので、ご了承下さい。

Q5.オーバーホールや減衰力変更の料金はどの位かかりますか?

ダンパーの損傷具合や程度によって料金が異なりますので、オーバーホール料金表、または下記の具体例をご参照下さい。

※価格は全て税抜価格となります。

具体例 :1)SUPER WAGON ヴェルファイア(GGH20W) フロント2本を事故による修理及びオーバーホールの場合。

外観:1本はピストンロッド曲がりとオイル漏れで、もう1本は汚れている程度。

交換部品: 基本料金 ¥9,000 x2 (オイル交換含む)
ピストンロッド ¥6,000 x1 (曲がり)
ガイドSub Assy ¥1,000 x1 (割れ)
インナーチューブ ¥900 x2 (歪み、摩耗)
ピストンバルブ ¥900 x1
合計 ¥27,700

具体例 :2)SUPER DRIFT シルビア(S15) 前後オイル漏れ及び減衰力変更の場合。

外観:フロントはスプリングにまでオイルが付着し、リアはダストブーツからオイルにじみ。

交換部品: <フロント>    
  基本料金 ¥9,500 x2  
減衰力変更 ¥2,500 x2  
ピストンロッド ¥6,000 x2 (傷)
ガイドSub Assy ¥1,000 x2 (磨耗)
インナーチューブ ¥900 x2 (傷・磨耗)
ピストンバルブ ¥900 x2  
<リア>    
基本料金 ¥9,000 x2  
減衰力変更 ¥2,500 x2  
ピストンロッド ¥5,000 x2 (傷)
ガイドSub Assy ¥900 x2 (磨耗)
インナーチューブ ¥800 x2 (傷・磨耗)
ピストンバルブ ¥700 x2 (傷・磨耗)
合計 ¥79,400  

具体例 :3) BASIC-K タント/タントカスタム(L385S) 新品購入時に減衰力変更を行う場合。

交換部品: <フロント>
基本料金 ¥8,500 x2
減衰力変更 ¥2,500 x2
<リア>
基本料金 ¥8,000 x2
減衰力変更 ¥2,500 x2
合計 ¥43,000

具体例 :4) COMFORT SPORT IS250(GSE20) 新品購入時に減衰力変更、及びショートストローク加工を行う場合。

交換部品: 基本料金 ¥12,000 x4
減衰力変更 ¥2,500 x4
M.S.V. ¥2,500 x4
ショートストローク加工 ¥1,500 x2
合計 ¥74,000
Q6.車高調整式ショックアブソーバを自分で取り付けたところ減衰力ダイヤルが固く、10段位しか回りません。 ピストンロッドのトップナットは、トルクレンチは使っていませんが、付属の取扱説明書を見ながらしっかり締め付けたので、間違いは無いと思います。クレームになりますか?

一度お電話にてお問い合わせ下さい。内容の確認の後、製品検査などの手続きをさせて頂きます。 なお、減衰力調整ダイヤルが固くなる原因として、ピストンロッドのトップナットの締めすぎ(トルクのかけ過ぎ)が考えられます。特に、マルチリンク式サスペンションを採用している車種は締め付けトルクが低く、車体とショックアブソーバをゴムブッシュを挟んで締め付ける車種についてはトルクの感覚が薄いため、規定トルクを越えて締め付けてしまう可能性があります。ピストンロッドにM10サイズのナットを使用しているタイプは構造上調整部分の肉厚が薄くなってしまうため、トルクのかけ過ぎによってピストンロッドが変形し、最悪交換が必要になりますので、トルク不足だけでなく、トルクのかけ過ぎにも十分ご注意下さい。

Q7.テインの本社工場、または営業所へ製品を車に取付けた状態で持ち込んで、オーバーホールをして貰えますか?

大変申し訳御座いませんが、弊社では装着・脱着作業を行っておりません。 お手数ですが、ショックアブソーバの装着・脱着が可能な最寄の販売店様を通してご依頼頂くか、製品を外し、ショックアブソーバ単体(マウント、スプリングなどの付属品全てを外した状態)の状態でお送り下さい。

マウント、スプリングなどの付属品がある場合は、別途分解手数料を頂くことになります。また、発送時の組立は行っておりませんので、ご了承下さい。

Q8.オーバーホールには何日かかりますか?

作業開始より、およそ2-3週間ほど頂いております。(※混雑時は納期の調整をご案内する場合がございます。)まず、弊社へ製品が届き次第、お見積もりをお送りさせて頂きます。 お見積もり金額にご賛同頂けましたら、お見積もり書へ作業可の記載を頂き、FAX・Eメール、または郵送にてご返信下さい。

お客様より作業開始の可否をご連絡頂いてから、作業を開始致します。

Q9.オーバーホール・仕様変更依頼書が手元にありません。どうしたらよいのでしょう?

「オ-バ-ホ-ル・仕様変更依頼書」でPDFがダウンロードできますので、ご利用ください。

Q10.仕様変更をしたいので、今装着している製品の減衰力を知りたい。

製品に同梱させて頂いている取扱説明書の実車データの項目に、グラフ、または数値にて記載をさせて頂いております。取扱説明書に記載のない車種につきましては、お問い合わせ窓口までご連絡下さい。

Q11.行きつけのショップが無いため、直接テインへオーバーホールや仕様変更を依頼したいのですが可能ですか?

もちろん作業をお承りします。取扱説明書に付属されている、「オーバーホール・仕様変更依頼書」へ、お客様のお名前・ご住所・お電話番号を記載の上、ご依頼頂く製品の車種・数量・ご依頼内容等を記載し、下記住所宛に元払いにてお送り下さい。

<送付先>
〒245-0053
横浜市戸塚区上矢部町3515-4
(株)テイン オーバーホール係
TEL 045-810-5501

製品到着後に概算金額を記載したお見積書をお送りさせて頂きます。お見積もりに同意が頂け次第作業を開始し、作業終了後に最終見積、お振込み先などの詳細をご連絡させて頂きます。お客様にてご入金頂き、弊社にて確認が取れ次第、製品を発送させて頂きます。

【オーバーホール・減衰力変更 基本料金価格表はこちら】

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