▼ 2010/04/08(木) ★CR-Z ダンパーチューニング MONO FLEX編★
【トピックス】
今日は、少し掘り下げた情報をお届け
「HONDA CR-Z の ダンパーチューニング MONO FLEX編」のご案内
実際に納車されご自身でノーマルのインプレッションをした方、
CR-Zの購入をご検討中で、試乗された方、メディアの方など色々な方々が乗られていますが
みなさん一様に、良いコメント、評価のようですし、
社内でも、自身でもテストドライブをして「いいんじゃないのこれ。」と思うのですが、
やはりは人間、欲は出るもので「あ〜ここはこうしたい、これがこうなったらいいなぁ」なんてありがちな話。
CR-Zには、MONO FLEX と TEIN SUPER STREETDAMPER 2種類の車高調を開発しているのですが
それぞれに、製品ごとのコンセプト、テーマがあるんですねぇ。
今回は、そのテーマに合わせたチューニングポイントとして、MONO FLEXについて
ダンパーの固さ=減衰力のチューニングについてお話しましょう
それでは、ご案内…の前にグラフの簡単な説明を…
・グラフの横軸はピストンスピード、縦軸が減衰力の値になります。
・ピストンスピードとは、サスペンションが動く速さで、
イメージ的にサーキットなど平坦な路面の多くは低速(グラフの左寄り)
・ラリーなど荒れた路面などでは、グラフの右寄りを多く使う事になるのです。
・減衰力はダンパーの固さを表すもので、グラフの線が上下に大きく振れるほど固いということになります。
・グラフ上目盛り線を境に、上側が「伸側=Rebound側」、下側が「縮側=Bump側」となります。
ということで、先ずはフロントからご案内
MONO FLEXはストリートはもちろん、ワインディングからサーキットを気持ちよく走れる、というコンセプトの下、
車種ごとに味付けをするのですが、CR-Zの場合、もともと素性が良いので良い面は当然残しつつ、
ノーマルのテスト走行の際に気になった、次の3点にフォーカスしてチューニング。
・全速度域での、ギャップ通過時の初期の当たりの固さの緩和(収まりはすごくいいんですけど…)、
・高速走行レーンチェンジ等の際、ステアリング切り始めに発生するふらつき感の改善
・コーナーリング時のリアのスクォート(沈み込み)とフロントの接地性改善
その結果が上のグラフのようになるのですが、
フロントはノーマルに比べてスプリングレートを高くして、ロール量を抑えているのですが、
ロール等に当たるグラフ左側の部分では、テイン推奨の固さにおいてはノーマルよりソフト
伸側では、スプリングの反発を抑えるため減衰力はリニアに高くなり、
縮側では、スプリングレートが上がった事による固さを
減衰力を抑えることによってバランスさせているのが分かりますねぇ
次にリアは・・・
「高速でのふらつき感」「コーナリング時のスクォート」を低減させるために、
スプリングレートも上がっているのですが、もちろんダンパー側もしっかりチューニング
ダンパー側では特に低速域(グラフ左寄り)をノーマルに比べ固くして落ち着きを出しつつ、
「ギャップ通過時の当たりの固さを…」を改善する為、縮側の減衰力をノーマルより低く抑えているのです
伸び側の減衰力が高くなっているのは、固くなったスプリングレートに対応する為と、
ピッチングの抑制、スタビリティ向上の為などなどなんですね。
リアのチューニングによって、沈み込みが減りフロントの接地感も向上しトータルでバランスさせているのです
その他、ノーマルとの違いで大きいのは…
バンプラバーも純正とは大きく違っていて、長さは半分以下、当然特性も変わってくるのです。
ノーマルでは、この長いバンプラバーを生かしたチューニングが施されているわけですが、
MONO FLEXでは、ストロークをフルに活用しつつ、ダンパーとスプリングをしっかりチューニングしてるんですね
奥の深い、サスペンションチューニングの一部、今回は、MONO FLEXについてでした
企画のヒゲ
「HONDA CR-Z の ダンパーチューニング MONO FLEX編」のご案内
実際に納車されご自身でノーマルのインプレッションをした方、
CR-Zの購入をご検討中で、試乗された方、メディアの方など色々な方々が乗られていますが
みなさん一様に、良いコメント、評価のようですし、
社内でも、自身でもテストドライブをして「いいんじゃないのこれ。」と思うのですが、
やはりは人間、欲は出るもので「あ〜ここはこうしたい、これがこうなったらいいなぁ」なんてありがちな話。
CR-Zには、MONO FLEX と TEIN SUPER STREETDAMPER 2種類の車高調を開発しているのですが
それぞれに、製品ごとのコンセプト、テーマがあるんですねぇ。
今回は、そのテーマに合わせたチューニングポイントとして、MONO FLEXについて
ダンパーの固さ=減衰力のチューニングについてお話しましょう
それでは、ご案内…の前にグラフの簡単な説明を…
・グラフの横軸はピストンスピード、縦軸が減衰力の値になります。
・ピストンスピードとは、サスペンションが動く速さで、
イメージ的にサーキットなど平坦な路面の多くは低速(グラフの左寄り)
・ラリーなど荒れた路面などでは、グラフの右寄りを多く使う事になるのです。
・減衰力はダンパーの固さを表すもので、グラフの線が上下に大きく振れるほど固いということになります。
・グラフ上目盛り線を境に、上側が「伸側=Rebound側」、下側が「縮側=Bump側」となります。
ということで、先ずはフロントからご案内
MONO FLEXはストリートはもちろん、ワインディングからサーキットを気持ちよく走れる、というコンセプトの下、
車種ごとに味付けをするのですが、CR-Zの場合、もともと素性が良いので良い面は当然残しつつ、
ノーマルのテスト走行の際に気になった、次の3点にフォーカスしてチューニング。
・全速度域での、ギャップ通過時の初期の当たりの固さの緩和(収まりはすごくいいんですけど…)、
・高速走行レーンチェンジ等の際、ステアリング切り始めに発生するふらつき感の改善
・コーナーリング時のリアのスクォート(沈み込み)とフロントの接地性改善
その結果が上のグラフのようになるのですが、
フロントはノーマルに比べてスプリングレートを高くして、ロール量を抑えているのですが、
ロール等に当たるグラフ左側の部分では、テイン推奨の固さにおいてはノーマルよりソフト
伸側では、スプリングの反発を抑えるため減衰力はリニアに高くなり、
縮側では、スプリングレートが上がった事による固さを
減衰力を抑えることによってバランスさせているのが分かりますねぇ
次にリアは・・・
「高速でのふらつき感」「コーナリング時のスクォート」を低減させるために、
スプリングレートも上がっているのですが、もちろんダンパー側もしっかりチューニング
ダンパー側では特に低速域(グラフ左寄り)をノーマルに比べ固くして落ち着きを出しつつ、
「ギャップ通過時の当たりの固さを…」を改善する為、縮側の減衰力をノーマルより低く抑えているのです
伸び側の減衰力が高くなっているのは、固くなったスプリングレートに対応する為と、
ピッチングの抑制、スタビリティ向上の為などなどなんですね。
リアのチューニングによって、沈み込みが減りフロントの接地感も向上しトータルでバランスさせているのです
その他、ノーマルとの違いで大きいのは…
バンプラバーも純正とは大きく違っていて、長さは半分以下、当然特性も変わってくるのです。
ノーマルでは、この長いバンプラバーを生かしたチューニングが施されているわけですが、
MONO FLEXでは、ストロークをフルに活用しつつ、ダンパーとスプリングをしっかりチューニングしてるんですね
奥の深い、サスペンションチューニングの一部、今回は、MONO FLEXについてでした
企画のヒゲ