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2007.07.26
モータースポーツの歴史に輝かしい記録と記憶を残してきた世界中の名車と名ドライバーたちが一同に会する世界最大のモータースポーツの祭典「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」が、英国イングランド南部のグッドウッドにて、開催された。初回の1993年以来14回目となる今年のテーマは、「天才のひらめき」であった。


地球規模のモータースポーツの祭典
今回のグッドウッド・フェスティバルは、トヨタ自動車がTOYOTAモーターポーツ50周年を記念してホストメーカーを担当。弊社専務の藤本吉郎もトヨタ自動車からの要請を受け、世界の名だたるドライバーと共に、セリカ(ST185)にて出走した。藤本は、1990年代トヨタ・チーム・ヨーロッパ(TTE、現 Toyota Motorsport GmbH)のドライバーとして数々のインターナショナルラリーに参戦し、1995年には日本人初のサファリラリー優勝を達成している。

グッドウッドの地を訪れてまず驚くのは、その規模だ。たった3日間のイベントでありながら、かくも立派なモニュメントが、立てられている。このモミュメントは、日本の神社にある鳥居を意識したデザインとなっており、TOYOTAモータースポーツ50周年を記念してトヨタの歴代レースカー、ラリーカーが年代の古い順に並んでいた。グッドウッド・フェスティバルの特徴のひとつに、出走する車に制限がないことが挙げられる。1920年以前の歴史的スポーツカー、ポルシェ、フェラーリ、ブガッティといったヨーロッパを代表する超高級車、F1マシン、ラリーカーから競技用自転車、キャラクター・パレード用のようなデコレーションカーまで、多種多用な自動車、二輪車が出走している。

藤本吉郎、相棒セリカに再会する
藤本は、トヨタ・モータースポーツの歴史に輝かしい記録をもたらしてきたセリカ(ST185)を駆り、全長3kmほどのフォレストラリーステージを疾走。多くの観客が声援を送り、その姿は巨大スクリーンにも映し出された。残念ながら、有名な英国の長雨にずっと見舞われて路面コンディションが優れず、藤本は「アイス路面をスリックタイヤで走っているかの様な悪路。観客の声援を受けながらも抑えて走らなければならなかったことは残念でした」と語った。

走行以外の時間は、トヨタブースにて行われるトークショー、世界各地のTV・雑誌のインタビュー対応、サインセッションなど。藤本も、この日はトヨタのモータースポーツ親善大使としての役割に徹した。特に2日目のトークショーは、人気F1ドライバー、ラルフ・シューマッハーも一緒に登場したことから、トヨタブースは黒山の人だかりとなった。藤本は、2日目にこのフェスティバルの主催者で、この広大な敷地の持ち主でもあるマーチ卿の招待を受け、VIP限定の夕食会に参加。もちろんタキシードを着用しての参加であった。ちなみに、マーチ卿が所有する敷地面積は山手線内の面積より大きいとのこと。給仕だけで100人以上を雇い、屋敷内の各部屋には高価そうな絵画や家具がふんだん。想像を絶する光景だったようだ。

英国式紳士の社交場
最終日となる3日目、藤本はマーチ卿とトヨタ自動車の豊田副社長にセリカ(ST185)の乗り方をレクチャーする機会が与えられた。マーチ卿と豊田副社長は長年の親友で、以前から2人でセリカに乗る事が念願だったとのこと。好きなクルマに乗る時はどんな人でも笑顔を隠せない。あいにくのウェットコンディションだったが、豊田副社長がドライブし、ヒルクライムコースを体験走行していた。豊田副社長は、モータースポーツへの理解も非常に深い方で、藤本ともラリーやモータースポーツの話題で盛り上がっていた。

初日・2日目に走行を行ったフォレストラリーステージは、大雨のため、まともに走れる状態でなくなったため、最終日に藤本はヒルクライムコースのみを走行。同コースはグッドウッド・フェスティバルのメイン会場であり、多くの観客が注目する。このコースは舗装路だったが、旧車をはじめ既に多くの車両が走行しているため、オイルが漏れており、路面はやはり大変滑りやすくなっていた。

回顧・憧憬・そして敬愛
このイベント開催中の3日間、最新のF1マシンなど様々な車両が走行している様子を見ることができた。その規模、走行する車両やドライバーの顔ぶれなど、あらゆる面で筆舌に尽くしがたい光景でまるで夢のような3日間だった。藤本も、TTE時代のオベ・アンダーソン監督をはじめ、懐かしいチームメートとの再会を喜び、また憧れのドライバーとの出会いに感激していた。

ヨーロッパではサーキット走行やモータースポーツは、高尚なジェントルマンのスポーツのひとつとして捉えられている。そして、このフェスティバルで走行するドライバー達も皆紳士的で、各々が走行を楽しむのと同時に、モータースポーツの発展に対する並々ならぬ熱意が伝わる。また15万人を超えた観客も彼らドライバーを敬い、惜しみない拍手を送っていた。
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