スタビリンクロッド 左右付け間違いの異音について

最近スタビライザーがリンクロッド(以下スタビリンクロッド)を介して、ショックアブソーバ本体に取付けられる車両が増えてきました。それに伴い、車高の変化などで純正のスタビリンクロッドが使用できなくなる車種は、専用品を付属しております。

スタビリンクロッドは、車種により左右で互換性が無い物があります。図はフィット(GD1)用のスタビリンクロッドを真上から見たものですが、左右で取付け角度が異なっているのがわかります。他にもモビリオ(GB1)、アクセラ(BK3P)、デミオ(DY5W)、セリカ(ZZT231)などのスタビリンクロッドも、左右の取付け角度が異なっています。

最近このスタビリンクロッドの左右を付け間違えて、ショックアブソーバ近辺より異音がするという事例が起きています。左右を間違えて装着しようとした場合、装着の際に違和感があり異常に気がつく場合がほとんどなのですが、無理につけようとすれば装着できてしまい、異常に気がつかない場合もあるようです。

万が一左右で付け間違えた場合は、スタビリンクロッドに想定外の負荷がかかり、ボールジョイント部が破損し、異音が発生致します。この場合は両側のスタビリンクロッドを交換していただくこととなりますので、取付けの際には左右に十分気を付けて作業を行ってください。スタビリンクロッドの左右は事前に取扱説明書にてご確認いただけますよう、よろしくお願い致します。