P-WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)の第6戦「レプコ ラリーニュージーランド」が、8月28日〜8月31日 ニュージーランド北島のハミルトン近郊で開幕された。このラリーの特徴はコースに馬の背のようなキャンバーが付いており、いかにスムーズかつリズミカルに走るかが鍵となる。また今年のニュージーランドは雨が多く、例年より道が滑り易い状況であり各選手を悩ませることになった。
TYPE Gr.N装着のA.アラウージョ選手、E.ベルトノフ選手はP-WRCの合同テストに参加しテインスタッフと共にセッティングを行った。CT9A型ランサーエボリューション\を駆るA.アラウージョ選手は"This is my set up. Vehicle is under my control.(これが自分のセットアップだ、車は自分の支配下にある)"と納得のいく仕上がり。また表情からも今回のラリーに対する意気込みを感じる。E.ベルトノフ選手のGRB型インプレッサは前回のフィンランドラリーまででセッティングが煮詰まっており、今回のテストでも同じセットアップから開始、さまざまなクリック変更を行ったが最終的にフィンランドでのセットがべストとなり、今回のラリーに挑むこととなった。
DAY1のSSは7本、SS総距離は139.5km。A.アラウージョ選手のTYPE Gr.N装着ランサーがSS1でなんとトランスミッションが破損。ここでDAY1の戦線を去ることになった。また、SS1で7番時計とまずまずのスタートを切ったE.ベルトノフ選手のインプレッサにも駆動系トラブルが発生、車両が安定せずSS2でコースオフしクラッシュ。幸いクルーには怪我はなかったもの車両破損が大きく今回のラリーはここでリタイアとなった。
DAY2、SSはこのラリー最長31.6kmのSSを含む6本、SS総距離は130km。スーパーラリーで再出走となったA.アラウージョ選手は実力を発揮し好タイムを連発する。また、今回はタイム差から入賞の可能性はほぼないため、ラリージャパンに向けてのセッティング変更も競技中に行った。
DAY3、SSは5本、SS総距離は85km。DAY2同様に好タイムにてSSを消化していくA.アラウージョ選手。最終的に12位でフィニッシュとなった。P-WRC出走24台、完走14台という今回のニュージーランドラリー。上位陣にもコースオフやクラッシュが多発し、いかに困難だったのかが伺える。
次回は10/31〜11/2、札幌で初開催のラリージャパンでTEIN装着選手の活躍に乞うご期待。 |