ギリシャでのA.アラウージョ選手3位表彰台から2週間。P-WRC第4戦Rally of Turkeyが、早くもトルコ南部のリゾート地アンタリアで開幕した。ここトルコもギリシャに負けず劣らずの荒れたグラベル、厳しい日差し、そして高温と過酷なステージである。ドライバーにもチームにも、厳しい条件を乗り越え、好成績でP-WRCの前半を折り返すことができるか?TYPE Gr.Nを装着した、Ralliart ItalyのA.アラウージョ選手とSUBARU RALLY TEAM RUSSIAのE.ベルトノフ選手の活躍に期待がかかった。
初日、ギリシャのままの良い流れでスタートを切りたいA.アラウージョ選手であったが、SS2で早くも右リアのブレーキホースが破損してしまう。出鼻をくじかれたA.アラウージョ選手はその後もペースがあがってこない。一方のE.ベルトノフ選手も同じSS2で半車身ほどのコースアウトしてしまったのがもとで、大きな石を巻き込んでしまい車両右側のアーム類を破損してしまった。しかし昼の30分のサービスにて、メカニックの的確な対応により車両は復活!!その後E.ベルトノフ選手は徐々に順位を上げて、DAY1をなんとSUBARU車トップで終えた!
A.アラウージョ選手・E.ベルトノフ選手とも、DAY2になってもトルコの過酷な環境に襲われた。A.アラウージョ選手はフロントデフの故障、E.ベルトノフ選手は純正のラバーマウントの破損、そしてギリシャに引き続きまたしてもミッショントラブル…。そのような中であっても、ドライバーの集中力と、何とか選手を支えて勝利を勝ち取ろうとするメカニックの執念で、両チームとも徐々に順位を上げ、E.ベルトノフ選手は、ポディウムまで後一歩の4位にまでこぎつけた。
最終日、ポディウムを狙いアグレッシブな走りをみせたのはE.ベルトノフ選手であった。しかしそこに落とし穴が待っていた・・。最終SSの最後のコーナー、ゴールまで本当にあと1kmもないというところで、オーバースピードから曲がりきれず車両が横転…。なんとか残り1kmを走りきったE.ベルトノフ選手であったが、順位を落とし6位にてRally of Turkeyを終えることとなった。A.アラウージョ選手は、E.ベルトノフ選手の後退もあり、順位を上げ、5位!TYPE Gr.Nを装着した両チームは共にポイント獲得となった。
次回は、7月末にフィンランドで開催される第5戦。TYPE Gr.Nを装着した両チームの更なる活躍に期待したい。 |