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BP Ultimate Acropolis Rally
A.アラウージョ3位表彰台獲得!
酷寒のスウェーデンで行われた第1戦から3ヶ月。今回は灼熱のギリシャはアテネを舞台にP-WRCの第3戦が幕をあけた。終日の30℃を越す気温、アクロ(悪路)ポリスの名に恥じないカボチャ大の砕石を敷いたような路面、ドライバーにとっても、チームにとっても、非常に過酷な戦いとなった。
今回からイタリアの名門、Ralliart ItalyもテインのTYPE Gr.Nを選択。ランサーEvo.IX+TYPE Gr.Nそしてドライバーは4度ポルトガルラリーチャンピオンに輝いているA.アラウージョ選手と優勝に期待がかかる。もう1チームは、第1戦スウェーデンこそ残念なリタイアとなってしまったSUBARU RALLY TEAM RUSSIAのE.ベルトノフ選手。こちらも昨年のロシアラリーチャンピオンで、前戦の雪辱を果たすべく力が入る。
前もって行われた合同テストで、TYPE Gr.Nとの相性に関して全く問題がないと語った両選手。その言葉通り、A.アラウージョ選手・E.ベルトノフ選手とも好スタートを切る。共に徐々に順位を上げ、DAY1の午前を終えた時点で、アラウージョ選手が4位、ベルトノフ選手が9位。しかしA.アラウージョ選手は午後のSS4で突如ペースダウン。アクロポリス独特のパウダー状の砂がエアクリーナーをふさいでしまいパワーが出ない。車を止め、フィルターにつまった砂を払いのけ再スタート。結果、順位を15位まで落とすこととなった。
一方のE.ベルトノフ選手は走る度に順位を上げ、SS5終了時点では遂に5位までジャンプアップ!しかしながらSS6でアームのボルトを破損してしまい、走行不可に…。残念ながらベルトノフ選手はDAY2からスーパーラリーで復活することとなった。
トラブルのため、順位を落としたアラウージョ選手も、スーパーラリーでの復活となったE.ベルトノフ選手も、DAY2を好調にとばし、E.ベルトノフ選手のミッショントラブルなど、マイナートラブルはあったものの、TYPE Gr.Nの悪路走破性の高さもあり、A.アラウージョ選手・E.ベルトノフ選手共に順位を上げ、DAY2を終えた。
最終日DAY3。驚異の走りを見せたのは、E.ベルトノフ選手!全7つのSSのうち、6つのSSを5位以内にまとめ、一挙にジャンプアップしP-WRC7位となった。表彰台まであと一歩のアラウージョ選手、こちらはミスの無い確実な走りに徹し、P-WRC4位で終えた。
今回は、ラリー終了後までドラマが待っていた。#57のRauam選手にブレーキ関係の違反が発覚!結果アラウージョ選手・ベルトノフ選手とも1位ずつ順位が繰り上がり、A.アラウージョ選手はうれしい3位表彰台ゲット!べルトノフ選手もP-WRC初のポイントゲットとなった。
次戦ラリーオブターキーも過酷な気温と路面が続く…。更に良い成績で今年のP-WRCを折り返せるのか?A.アラウージョ選手とE.ベルトノフ選手、そしてテインのTYPE Gr.Nに期待がかかる。
順位 No. ドライバー 車両 タイム 備考
1. 41 A. アイグナー LANCER Evo.IX(CT9A) 4:16:06.7

2. 42 B. ソーサ LANCER Evo.IX(CT9A) 4:16:54.8

3. 50 A. アラウージョ LANCER Evo.IX(CT9A) 4:17:34.4 テイン TYPE Gr.N装着車
6. 43 E. ベルトノフ IMPREZA(GDB-E) 4:23:58.1 テイン TYPE Gr.N装着車
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