2008年BRCの最終戦となる「Wales Rally GB」が、12月4日から7日の間、ウェールズのカーディフおよびスワンジーを基点に開催された。今季の最終戦はP-WRCとの併催で、Day1が第6戦、Day2が第7戦として2戦分のポイントが与えられるラウンドである。

D.ヒギンズと兄のM.ヒギンズが同率首位。そしてG.ウィルクスが2人を2ポイント差まで詰め寄る三つ巴のタイトル争いに、周囲の視線も自ずと集まる。

 

Day1　降雪・凍結という危険なコンディションにより、キャンセルや距離が短縮されたSSが発生。早くもこのラリーの難しさがわかる。そんな中、M.ヒギンズがSS3でコースオフし、その後を走るTEINがサポートしているD.ヒギンズは、M.ヒギンズの無事を確認するためにタイムロス。BRC3位、PWRC5位でDay1をフィニッシュした。

 

Day2　依然、路面コンディションは非常にタフでリタイヤする者が続出する中、D.ヒギンズもステージ上で氷の餌食となってしまった。高速コーナーに点在する氷で、グリップを失った車両は70mも滑り落ちてしまう。幸い車両へのダメージが軽く、スーパーラリーを適用しDay3を迎えることになった。

 

Day3　Day2のコースオフを挽回すべく、猛烈なアタックで好タイムを連発！スーパーラリーを適用したものの、Day3をBRC5位、P-WRC8位でフィニッシュすることができた。

 

Day2でのコースオフが悔やまれるものの、2008年のBRCを総合3位でフィニッシュしたD.ヒギンズ。

車両のパフォーマンスもラウンドを重ねるごとにアップし、来年の活躍にも期待が掛かる！！

 

プライベートユーザーとして参加しているH.エバンス/ I.ウィリアムズ組は、順調に走っていたものの最終ステージでサンプガードを石にヒットし、オイルパンを破損。リタイヤとなってしまった。

しかしDay1でBRC5位を獲得し、H.エバンス率いるチームTQ.comは、チームポイントで総合2位を獲得することができた。

 

2009年のBRCは、3月末にウェールズ北部にて開催されるブルドッグラリーで幕を開ける。