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大井組ZがST3クラスで今季初優勝、ランク首位もキープ!
前回からTEINユーザーの田中組Zが総合2位に



スーパー耐久シリーズ2007(通称:S耐)の第4戦が8月4〜5日、静岡県の富士スピードウェイにおいて開催された。S耐には排気量や駆動方式などで5つのクラスが設定されているが、今回はSTSクラス(〜2200cc、2座席)のエントリーが1台でクラス成立とならず、規定によりST3クラスに編入。ST1クラス(3501cc〜)に6台、ST2クラス(2001〜3500cc、4WD)に10台、ST3クラス(2001〜3500cc、2WD)に14台、ST4クラス(〜2000cc)に7台の計37台が参加となった。
TEINユーザーはST1に3台(#1山野直也組ポルシェ、#17松永まさひろ組ポルシェ、#23田中哲也組フェアレディZ)、ST3に8台(#7井入宏之組RX-7、#14増田芳信RX-7、#15長島正明組フェアレディZ、#39塩野健司NSX、#41塩渕誠二組フェアレディZ、#74小林敬一組フェアレディZ、#113大井貴之組フェアレディZ、#333前嶋秀司組フェアレディZ)、ST4に1台(#77下山和寿組インテグラ)と、計12台が参戦した。



4日、グランドスタンドの向こうにそびえる富士山が雲に覆われる曇天の下行われた予選において、ST1クラスの#23田中組Zは3位、#1山野組ポルシェは5位。一方、ST3クラスでは#14増田組Zが初のクラスポールを獲得。#113大井組Zが2位、#333前嶋組Zが3位、#41塩渕組Zが4位、#15長島組Zが5位、#39塩野組NSXが6位、#7井入組RX-7が8位、#74小林組Zが9位となった。
決勝日の5日になってもどんよりした天気は変わらず、しかしながら気温は真夏のレースらしく、ぐんぐん上がって13時のスタートを間近に控えた時点では31℃まで上昇。路面温度は47℃と、今季最も厳しい条件となっていた。4時間後に待ち構えるゴール目指し、全車が一斉にアクセルを全開。オープニングラップでひとつ順位を落とした#23 Zの田中組だが、2位を争う集団に#1ポルシェの山野と共に加わり、序盤から激しいバトルを繰り広げる。10周目には田中が3位、そして13周目には山野も4位に浮上。さらに田中は36周目に2位へ躍り出る。
それから間もなく、最終コーナー立ち上がりで多重クラッシュがあったため、セーフティカーがコースイン。ちょうど中盤戦に差し掛かるタイミングであったことから、ほぼ全車が一斉にピットへ。ヘンリー・ホーに代わったばかりの#1ポルシェがこれでトップに立った一方で、#23 Zの星野一樹は4位に後退。また、ホーもやがて3位に落ちるが、トップからは大きな遅れをとることなく、逆襲の機会を待ち続けていた。
まるでスプリントさながらの戦いがなおも続く中、70周目に星野が3位に、そしてホーが5位と順位を入れ替える。だが、それから間もなく2台にはピットロードにて10秒のペナルティストップが命じられた。黄旗区間での追い越しがそれぞれにあったからだ。やむなくピットに戻って星野は4位に後退、ホーはポジションこそ変わらずも、トップからは完全に引き離されてしまう。そして、#23 Zは山田英二に、#1ポルシェは再び山野に代わってレース終盤を迎えることになった。まだまだドラマは続き、まず2位を走るZがペナルティで遅れ、それぞれひとつずつポジションアップ。さらにラスト40分でトップを快走していたBMW Z4がトラブルを抱えて、大きく順位を落とした。これにより、2位に上がった#23 Zはそのままゴール。ラスト15周で一台に先行を許したものの、#1ポルシェが4位を獲得することとなった。
ST3クラスは#14 RX-7のリードからレースが始まるも、#113 Zが14周目にトップに立ち、やがて#333 Zがこれに続いた。さらに#15 Zも背後につけて、2位争いが激化。そんな中、セーフティカーの入ったタイミングと、ピットを離れるタイミングが絶妙だった#113 Zはタイヤ無交換でコースに復帰したことが功を奏し引き続きトップを守ったばかりか、後続に対してほぼ1周のマージンを得ることになった。そして、中盤からはドライバー交代をぎりぎりまで遅らせたことが功を奏して、#41 Zが2位を走行。残り30分を切ったところで3位へと後退したものの、今季初めて表彰台に上がることとなった。ポイントリーダーの#113 Zはその後も難なく走って今季初優勝。4位に#15 Z、5位に#74 Z、6位に#14 RX-7、7位に#7 RX-7、9位に#39 NSXがつけて上位を独占した一方で、#333 Zは追突によりクラッシュを喫し、リタイアとなった。



QUALIFY
Pos. No. Class Class
Pos.
車両 合算タイム ドライバー
1 50 ST1 1 PETRONAS SYNTIUM BMW 3'33.652 柳田真孝/Fariqe Hairuman
2 8 ST1 2 黒豆リボイス GT3 3'35.421 清水康弘/竹内浩典
3 23 ST1 3 CAR-CHANNEL アドバン Z33 3'35.838 田中哲也/星野一樹
5 1 ST1 5 euroMEVIUS MACAU ADVAN PORSCHE 3'37.196 山野直也/Henry Ho
6 17 ST1 6 キーパー&KOSEI☆ADVAN GT3 3'40.373 松永まさひろ/三沢伸輔
13 14 ST3 1 協新マイロード岡部自動車RX7 3'44.954 増田芳信/入口秀輝
14 113 ST3 2 カルラレーシング☆ings北海Z 3'45.265 大井貴之/伊橋 勲
17 333 ST3 3 H.I.S ◆ings◆Z 3'47.354 前嶋秀司/Igor Sushko
18 41 ST3 4 SABOTAGE Z 3'47.510 塩渕誠二/加納政樹
19 15 ST3 5 岡部自動車 eeiA ディクセルZ 3'48.038 長島正明/古谷直広
21 39 ST3 6 BENELOP ADVAN NSX 3'48.263 塩野健司/佐々木雅弘
23 7 ST3 8 アメニティホーム・エクセディRX-7 3'49.001 井入宏之/佐々木孝太
24 74 ST3 9 アラビアンオアシスZ 3'49.201 小林敬一/菅原修一
36 77 ST4 7 BRIDE-WAKO’S インテグラ 4'10.321 下山和寿/河野利尚

FINAL
Pos. No. Class Class
Pos.
車両 Lap/Gap ドライバー
1 8 ST1 1 黒豆リボイス GT3 126/4:01'24.475 清水康弘/竹内浩典
2 23 ST1 2 CAR-CHANNEL アドバンZ33 126/+11.749 田中哲也/星野一樹/山田英二
3 3 ST1 3 エンドレスアドバン Z 126/+12.596 影山正美/青木孝行/藤井誠暢
4 1 ST1 4 euro MEVIUS ADVANPORSCHE 126/+15.385 山野直也/Henry Ho
5 17 ST1 5 キーパー&KOSEI★ADVAN GT3 124/+2Laps 松永まさひろ/三沢伸輔/田中 篤
9 113 ST3 1 カルラレーシング☆ings 北海Z 122/+4Laps 大井貴之/伊橋 勲
13 41 ST3 3 SABOTAGE Z 121/+5Laps 塩渕誠二/加納政樹/牧田克哉
14 15 ST3 4 岡部自動車 eeiA ディクセルZ 121/+5Laps 長島正明/古谷直広/小松一臣
15 74 ST3 5 アラビアンオアシスZ 120/+6Laps 小林敬一/菅原修一/吉田広樹
16 14 ST3 6 協新マイロード岡部自動車RX7 120/+6Laps 増田芳信/入口秀輝
17 7 ST3 7 アメニティホーム・エクセディRX-7 119/+7Laps 井入宏之/佐々木孝太/赤鮫オヤジ
25 39 ST3 9 BENELOP ADVAN NSX 114/+12Laps 塩野健司/佐々木雅弘/下山征人
29 77 ST4 4 BRIDE-WAKO’S インテグラ 109/+17Laps 下山和寿/河野利尚/植島禎一
- 333 ST3 - H.I.S.◆ings◆Z 43/+83Laps 前嶋秀司/Igor Sushko/山崎 学
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