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TEIN勢が最終戦で2-3フィニッシュ!
T.フォーストが2位に入賞。タイトルを逃したA.ピンカーも3位でフィニッシュ
2007年のRANC(ラリー・アメリカ=米国ラリー選手権)第9戦「レイク・スーペリア・パフォーマンス・ラリー(LSPR)」が10月27〜28日、ミシガン州のヒューストンを舞台に開催された。ホストタウンはアッパー・ペニンシュラで、その周辺の山岳エリアに全16SS、計100マイル(約160km)のステージを設定。グラベルを主体に数本のターマックを組み合わせたミックス・サーフェイスで、いずれもチャレンジングな高速コースだ。
最終戦となる同イベントには70台がエントリー。うち2台がTEINユーザーで、SYMS Racingの5号車(スバル・インプレッサGDB-F)を駆るA.ピンカーとチームメイトとして34号車を駆るT.フォースト(スバル・インプレッサGDB-F)が同イベントにチャレンジした。
ラリーウィークは雨や雪に祟られ、コンディションが刻々と変化したことから、序盤から脱落者が続出するサバイバルラリーが展開。そのなかで、安定した走りを披露したのがフォーストで、レグ2の中盤でトップに浮上する。が、終盤でパンクに見舞われて結局2位でフィニッシュ。一方、ランキング首位に付けていたピンカーもペースが上がらず3位でフィニッシュする。この結果、タイトルを逃すこととなったが、最終戦でTEINユーザーが2-3フィニッシュを達成した。
グラベル&ターマックのミックス戦として注目を集めるLSPRが幕を開けた。今回はスケジュールの関係で事前テストがなく、シェイクダウンでの調整となったが、フォーストがSS1、SS2でベストタイムを叩き出すほか、チームメイトのピンカーも両ステージでサードベストをマークするなどTEINユーザーは順調な出足を披露。セカンドループではフォーストのマシンにミッショントラブルが発生するものの、セカンドタイムを連発し、なんとか2番手でレグ1をフィニッシュするほか、ランキングトップのピンカーも3番手で続いた。
翌日のレグ2でもフォーストがSS10、SS12でベストタイムをマークし、3本のステージを残してトップに浮上する。さらに、ピンカーもSS9でベストタイムを叩き出すほか、SS10、SS11でセカンドベストをマークするなどペースアップを果たしていたのだが、終盤で両ドライバーともに苦戦を強いられることとなった。
今季初優勝に向けて突き進んでいたフォーストだったが、SS14でパンクを喫し、11秒のタイムロスで2番手に後退。SS15、SS16で全開のアタックを披露するものの、2番手タイムに留まり、結局フォーストはトップから3.5秒差の2位でフィニッシュした。
一方、タイトル獲得に向けて猛追を披露していたピンカーもタイトル争いのプレッシャーからか、SS12で6番手タイム、SS15、SS16で4番手タイムに失速し、3位でフィニッシュ。惜しくもタイトルを逃し、シリーズ2位で2007年のシリーズを終えることとなった。
とはいえ、最終戦でTEINユーザーが2-3フィニッシュを達成。2007年を締めくくる1戦でそのパフォーマンスをアピールしている。
■担当エンジニアのコメント(テインUSA/中井克真)
「PWRCの最新スペックにトライしたかったのですが、事前のテストができなかったので従来の仕様をベースにフォーストは柔らかい方向に、ピンカーはリアを固めにセッティングを実施しました。今回はターマックとグラベルのミックスイベントでしたが、いずれも路面の荒れたハイスピードコースだったのでクリックの調整だけで対応。足まわりに関しては順調だったと思います。結果としてタイトル獲得はできませんでしたが、1年間を通して耐久性をチェックできましたし、150km/h〜160km/hの高速ステージが多かったので、ハイスピードコースでのスプリングレートの確認などの方向性を掴むことができました。このデータを08年のカスタマーサポートに活かして行きたいです」
Pos.
No.
Driver
Machine
Time
Diff
1
199
T.パストラーナ
SUBARU Impreza WRX STI
1:23'39"1
2
34
T.フォースト
SUBARU Impreza WRX STI
1:24'42"6
+3"5
3
5
A.ピンカー
SUBARU Impreza WRX STI
1:26'12"6
+1'33"5