HOME >> モータースポーツ >> 米国ラリー選手権 >> Rd.8 レポート

地元ドライバーのT.フォーストが2位入賞!
A.ピンカーも4位でフィニッシュ、ランキング首位をキープ



 2007年のRANC(ラリー・アメリカ=米国ラリー選手権)第8戦「ラリー・コロラド」が9月22〜23日、州都デンバーから西に150マイルの距離に位置するスチームボートスプリングスで開催された。同地はスキータウンとしておなじみのリゾート地で、その周辺の山岳エリアに全18SS、約100マイルのステージを設定。いずれも高速コーナーを主体としたグラベルで、SYMS Racingの5号車(スバル・インプレッサGDB-F)を駆るA.ピンカーとチームメイトとして34号車を駆るT.フォースト(スバル・インプレッサGDB-F)がTEINユーザーとしてチャレンジした。
  22日のレグ1は晴天に恵まれたものの、フォーストのマシンにミッショントラブルとイータークーラーのパイプ抜け、ピンカーのマシンにターボトラブルが発生するなど、予想外のハプニングが続出する。さらに、翌23日のレグ2は豪雨に祟られマッドな路面に変貌するほか、SS16、SS17、SS18がキャンセルになるなど過酷なラリーとなるものの、コロラド出身の地元ドライバー、フォーストが2位に入賞。さらにタイトル争いの渦中にあるピンカーも4位でフィニッシュし、ランキングトップをキープしている。



 高速イベントの「ラリー・コロラド」が幕を開けた。標高の高い山岳地帯で争われることから、同イベントは天候が変わりやすく、ドライはダスティで、ウェットはマッディで滑りやすい路面に変貌。コンディションへの対応能力が求められる1戦となることから、TEINユーザーの2台はラリーウィークの18日と19日にプライベートテストを行なった。が、テスト初日の18日、ピンカーのマシンにミッショントラブルが発生するほか、21日のシェイクダウンではフォーストのマシンにエンジントラブルが発生。両ドライバーともに足まわりに関して好感触を得るものの、波乱含みの幕開けとなってしまった。
  とはいえ、注目のレグ1では豊富な出場経験を持つ地元ドライバーのフォーストがSS2でベストタイムをマーク。さらに同イベント初出場のピンカーもセカンドベストをマークするなど順調な立ち上がりを披露する。が、それも束の間、フォーストのマシンにミッショントラブルが発生するほか、午後のループではインタークーラーのハイプ抜けが発生。一方のピンカーも午後のループでターボトラブルに見舞われ、ペースダウンを強いられることとなった。
  まさにTEINユーザーにとっては苦しい展開となるなか、SS10でベストタイムをマークするなどコンスタントな走りを披露したフォーストがレグ1を2番手でフィニッシュ。ピンカーも粘り強い走りを披露し、4番手で初日を終了する。
  そして、翌23日のレグ2は朝から豪雨に見舞われ、路面コンディションもマッドな状態となるものの、2番手のフォーストがSS12〜SS15でベストタイムをマークし、激しい追走を披露。が、悪天候の影響でSS16、SS17、SS18がキャンセルとなり、フォーストは2位入賞でフィニッシュした。また、リアのグリップ不足に苦しんでいたピンカーも過酷なラリーを走破し、4位でフィニッシュ。表彰台を逃したものの、ランキング首位をキープしている。

■担当エンジニアのコメント(テインUSA/中井克真)
「前戦のミネソタ戦のスペックをベースに、高速コーナーに合わせたセッティングを実施していたのですが、ピンカーはトラクション不足、フォーストは高速コーナーでオーバーステアを訴えていたので細かい調整で対応しました。レグ2は雨が降っていたので、フロントのスタビライザーを柔らかくしましたが、ピンカーもフォーストもリアの挙動に違和感があったようなので、リアも対策しておけば良かったかと思っています。とはいえ、マシントラブルで2位、4位に終わりましたが、足まわりに関しては順調な仕上がり。最終戦はラフなグラベルと聞いているので、しっかりセッティングを煮詰めたいと思います」



Pos. No. Driver Machine Time Diff
1 43 K.ブロック SUBARU Impreza WRX STI 1:12:29.0  
2 34 T.フォースト SUBARU Impreza WRX STI 1:12:52.8 +0'23"8
3 199 T.パストラーナ SUBARU Impreza WRX STI 1:13:13.3 +0'44"3
4 5 A.ピンカー SUBARU Impreza WRX STI 1:13:29.5 +1'00"5
Home Top of page