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米国ラリー選手権でサポートを開始!
T.フォーストが開幕戦で2位表彰台を獲得
2007年のRANC(ラリー・アメリカ=米国ラリー選手権)の開幕戦「スノー*ドリフト・ラリー」が1月26-27日、ミシガン州のアトランタで開催された。同イベントはその名のとおり、ミシガン北部のヒューロン湖近辺を舞台にしたスノー戦で、ラリーウィークは-5度から-18度という冷え込み。積雪量も15cmになるうえに、米国のラリーではスタッドやスパイク付きのアイスタイヤが禁止されていることから、タイヤチョイスと走行順、そしてダンパーのセッティングが鍵を握ることとなった。
今季よりアメリカのトップ選手権にも供給を開始したテインでは、D1グランプリ、Formula-D(アメリカ版D1グランプリ)などのドリフト選手権で活躍するT.フォーストをサポート。マシンは日本でもおなじみのSYMS Racingの開発したスバル・インプレッサGDB-Fだ。ドライバー、チームともに初顔合わせだったが、フォースはレグ2でトップを快走。終盤でパンクを喫し、惜しくも勝利を逃すものの、粘りの走行で2位入賞を果たし表彰台を獲得した。
全9戦で争われるアメリカン・ラリーの最高峰シリーズ、RANCが幕を開けた。開幕戦のスノー*ドリフト・ラリーは2日間で125マイル(約201km)を走破する設定で、ラリーウィークは氷の表層に新雪が降り積もるなど路面コンディションが刻々と変化。テインではP-WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)のスウェディッシュ・ラリーで多くのユーザーをサポートしていることから、スノーラリーのデータは充分にあったが、ドライバーのフォーストはマシン、チームともに初のパッケージで26日のレグ1はペースをセーブしながらの走行を実施した。
それでもマシン、ダンパーには好感触で、巧みなコントロールを披露する。中盤を過ぎる頃には7人のステージウイナーが誕生する混戦となったが、フォーストもトップドライバーとポジションを入れ替えながら、ノートラブルで走り抜き5番手で初日を終えた。
明けた翌27日のレグ2ではマシンに慣れてきたフォーストも全開走行を披露。前日の最終サービスで実施したセッティング変更が功を奏し、ついにラリー中盤でトップへ躍り出る。が、セカンドループでは雪とグラベルのミックスに路面コンディションが変化し、散乱した石に足下をすくわれたフォーストが痛恨のコースアウト。それが原因でパンクを喫し、2番手に後退することとなってしまった。フォーストはすぐにラリーに復帰し、追走を試みるものの、トップから6.3秒差の2番手でフィニッシュ。勝利を目前にして後退することとなったが、フォーストは2位入賞で表彰台を獲得した。
とはいえ、「初めて使ったダンパーだったけど、まったく問題はなかったよ」とフォーストは好感触。ドライバーにとってもチームにとっても次戦に繋がるラリーとなった。
Pos.
No.
ドライバー
車両
タイム
トップ差
備考
1
199
T.パストラーナ
B.エドストローム
SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:53:44.3
2
34
T.フォースト
S.クラウチ
SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:53:50.6
+6.3
TEIN Gr.Nダンパー装着車
3
5
A.ピンカー
R.デュラン
SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:54:16.8
+32.5
 
5
20
A.C.ピカード
M.ゴールドファーブ
MITSUBISHI LANCER Evo IX
CT9A
1:54:34.0
+49.7
 
6
43
K.ブロック
A.ゲルソミーノ
SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:55:59.5
+2:15.2