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S.フリッツが3位入賞で表彰台を獲得
王者・L.クザイも11本のSSでトップタイムをマーク!


 2007年のPRC(ポーランドラリー選手権)第2戦「ラリー・エルモ」が4月27〜28日、ポーランド南西部のシフドニツィアで開催された。同イベントは全17ステージ、187.75km(総走行距離:506.51km)で争われるオールターマックイベントで59台がエントリー。そのうちの4台がTEINユーザーでP-WRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)で活躍するL.クザイ(SUBARU・インプレッサGDB-F)を筆頭に、若手成長株のS.フリッツ(SUBARU・インプレッサGDB-F)、M.オレクソビッチ(SUBARU・インプレッサGDB-F)、S.ルタ(SUBARU・インプレッサGDB-F)がチャレンジした。
 ポーランド選手権の王者、クザイが17本中11本のステージを制覇するなど圧倒的な速さを見せ付けるものの、3度のパンクに見舞われて4位でフィニッシュ。かわってチームメイトのフリッツが終始安定した走りを披露し、開幕戦のラリー・マグルスキーに続いて3位に入賞、今季2度目の表彰台を獲得した。



 開幕戦のスノーイベント、ラリー・マグルスキーから約2ヶ月半のインターバルを経て開催されたPRC第2戦、ラリー・エルモはシフドニツィアを舞台とするターマックイベントだ。そのため、今後の動向を占う重要な1戦として多くの注目を集めるなか、4月27日金曜日、シフドニツィアの市場で行なわれたセレモニアルスタートでラリーが幕を開けた。

 初日のレグ1は5本のステージ設定で、下馬評どおり、ポーランドの最強ドライバーであるクザイがピレリのニュータイヤを武器に2本のSSを制覇。圧倒的な速さを見せつける。しかし、SS3で痛恨のパンクを喫し、タイムロス。結局、5番手でレグ1をフィニッシュすることとなった。
 とはいえ、翌28日のレグ2は12本のステージが設定されているため、ベテランドライバーのクザイにとっては充分に逆転可能なポジションだ。事実、それを証明するようにクザイは激しいアタックを披露。この日のファーストステージとなるSS6を皮切りに、SS7、SS8、SS9でベストタイムをマークし、トップから0.3秒差の2番手へジャンプアップを果たす。さらに、SS11でもトップタイムを叩き出し、ついにトップを奪還。その後も3本のステージでトップタイムをマークするなど、着実に2番手とのアドバンテージを広げていった。
 まさに逆転勝利へ向けて突き進むクザイだったが、SS15で予想外のハプニングに見舞われる。なんとスタート直後に痛恨のパンクを喫し、17.5秒のタイムロスで4番手に後退。さらにボディウムフィニッシュに向けて猛追を披露していたのだが、最終ステージでもパンクに見舞われ、4位入賞でフィニッシュすることとなった。

 まさに開幕戦に続いて悔しい結果となったが、クザイは17本中11本のステージを制し、そのパフォーマンスを証明。さらに、チームメイトのフリッツもコンスタントな走りを披露し、開幕戦に続いて3位で表彰台を獲得する。そのほか、オレクソビッチも8位でフィニッシュするなど、TEINユーザーが相次いで上位に入賞。今後の躍進を期待させるラリーとなった。



Pos. No. ドライバー 車両 タイム トップとの差 備考
1 34 K.カエタノビッチ/M.ウィスタウスキ MISTUBISHI LANCER
EvoIX CT9A
1:47:40.4  
2 6 T.クゥッカー/J.ガーバー SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:47:48.6 +8.2  
3 7 S.フリッツ/J.ラッチェ SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:47:50.7 +10.3 TEIN Gr.Nダンパー装着車
4 L.クザイ/J.バラン SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:48:08.0 +27.6 TEIN Gr.Nダンパー装着車
8 9 M.オレクソビッチ/A.オブレボウスキ SUBARU IMPREZA
GDB-F
1:51:04.6 +3:24.2 TEIN Gr.Nダンパー装着車
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