2007年のCRC(チャイナラリー選手権)開幕戦「シャンハイ・ジンシャン・ラリー」が3月23〜25日、上海近郊の金山区で開催された。ステージは農村の私道や農道に設定されたターマックで、長いストレートと直角に曲がるコーナーが組み合わせたシンプルなレイアウト。そのため、最高速が200Km/hに達するほか、用水路をまたぐ小さな橋はジャンピングポイントになっていることから、着地に失敗してクラッシュするマシンも少なくはない。しかも、70%以上が非常に滑りやすいコンクリート舗装という過酷な一戦。開幕戦には万宇チームで三菱ランサー・エボリューション9を駆るD.ヒギンズ、F.ファン、Q.チャン、SUBARU RALLY TEAM CHINAでスバル・インプレッサGDB-Fを駆る鎌田卓麻/加瀬直毅、M.リュー/市野諮、L.ウェイといったN4クラスの6台のほか、ホンダ・シビックでN2クラスに参戦した中国チームの3台など、62台中9台のテインユーザーが参戦した。
そして、レグ1はあいにくのウェットコンディションに見舞われたため、序盤からクラッシュが続出する波乱の展開となるものの、万宇チームのエース、ヒギンズが総合優勝を獲得。SUBARU RALLY TEAM CHINAのエース、鎌田も序盤のコースアウトで後退するものの、粘り強い走りで6位を獲得した。
チーム対抗で争われている今年のCRCがいよいよ幕を開けた。今回の上海は開幕戦ということもあり、各チームは英国、フィンランド、ニュージーランド、日本からトップドライバーを招集した必勝態勢で、SUBARU RALLY TEAM CHINAは鎌田、万宇チームはヒギンズを起用。テインのサポートする両チームは上海近郊の天馬山サーキットを借りて事前テストを実施した。