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フォード・フォーカスのH.シャオ・ルーが2000ccクラスを制覇!
今季2勝目により首位タイでシーズンを終える



中国サーキット選手権(CCC)の第6戦決勝レースが10月21日(日)に上海国際サーキットで開催され、TEINサスペンションを装着した長安フォードのフォーカスをドライブするH.シャオ・ルーがポール・トゥ・ウィンを達成。H.シャオ・ルーは、彼自身のホームグラウンドである北京で開催された9月の第4戦に引き続き今季2勝目を上げ、チャンピオンシップポイントでは首位と同ポイントの2位となった。決勝レースには、H.シャオ・ルーのほか、チームメイトのC.シャオロン(6号車)、同じくフォード・フォーカスを駆るH.リー(3号車)が2000ccクラスにエントリー。新たに「黄色いアコード」として知られるTSBレーシングの3台もTEINダンパーを採用。さらに778レーシングチームでキア・セラトを駆るH.チャオハン(20号車)、W.シャオフン(21号車)が1600ccクラスに参戦するなど数多くのTEINユーザーがチャレンジした。



フォーミュラ1中国グランプリが行われてから2週間、上海の人々の興奮が冷めやらないうちに中国国内ドライバーによるビッグイベント、CCC最終戦が同じ上海国際サーキットで開催された。バックストレートとホームストレートはRの文字をかたどったコーナーで繋がれ、このコースは上から見ると上海の「上」の字を象徴しているのがわかる。高低差がほとんどないフラットな地形だ。全長5.451kmのフルコースでF1は行われるが、今回のCCCレースは「上」の字の上の横棒を省略したショートコースで行われた。
2000ccクラスのポールポジションは、「レイニー」ことH.シャオ・ルーのフォード・フォーカス。TEINサスペンションに組み合わせるタイヤは韓国のクムホだ。2番手にチャンピオンシップ争いでシュイを走るライバルのアコード(7号車)がつける。その後ろには778レーシングのサニーが続いた。

決勝レースが行われた10月21日(日)の天気は晴れで、気温は24度、路面温度は31度と絶好のレース日和となった。18周のレースをポールポジションからスタートしたシャオ・ルー(5号車)は、序盤からハイペースで逃げ切る戦法をとった。一方のアコード(7号車)もリスクを冒さず、またハードプッシュして不安のあるエンジンを壊さないよう周回を重ねたため、首位と2位の差は広がるばかり。3番手に778レーシングのサニーが続いたが、上位3台の順位変動はなく、12周目には1位と2位の差は6秒に広がっていた。余裕のあるマージンを築いたシャオ・ルーは徐々にペースダウンしたが、3.8秒もの差をつけ、堂々と18周目のチェッカーフラッグをトップでくぐり抜けた。TEINダンパーを装着するリーのフォード・フォーカス(3号車)は5位で、さらにもう一台のフォーカス(6号車 C.シャオ・ロン)は9位を走行していたが、最終2ラップ目にストレートでトラブルが発生。リタイヤとなった。「黄色いアコード」は18号車がリタイヤ、20号車も同様にトラブルで3周遅れとなったが、19号車が4位に入り、来シーズンに向けて期待のもてる結果を残した。

1600ccクラスでは、大方がVWポロと日産ティーダの一騎打ちになると予想していたが、3列目グリッドから飛び出したH.チャオ・ハン(20号車)のキア・セラートがオープニングラップでトップに踊り出て、観客席を沸かせた。その後パワーに勝るVWポロ、日産ティーダにオーバーテイクされるものの、TEINダンパー装着車であるキア・セラートのビッグファイトは非常に印象的であった。

■担当エンジニアのコメント(テイン開発課/滝沢良)
「上海国際サーキットは高速コーナーを主体にしたレイアウトになっていることから、スプリングとスタビライザーのレートを高く設定。ロール剛性を高めることによってコーナリングが安定しました。3号車、6号車にトラブルが発生しましたが、5号車はポール・トゥ・ウインを達成。今回トライしたセッティングが結果に繋がったと思います。今年はトラブルも多く、なかなか足まわりを煮詰めることができなかったですけど、マシンとタイヤのデータを取ることができました。また今回は2000ccクラスのアコードにもTEINダンパーを供給したので、そちらのほうでも様々なデータを収集することができたように思います。この経験をフィードバックして、来シーズンもCCCに合わせた開発を行なって行きたいですね」


1600cc

Pos No. Driver Class-Pos Team/Car Time Lap
1 3 王睿 1600cc-1 上海大眾333 35'19"166 17
2 1 郭海生 1600cc-2 基亞車隊 35'21"254 17
3 5 韓 寒 1600cc-3 上海大眾333 35'33"558 17
5 21 王少峰 1600cc-5 778車隊 36'01"834 17
- 20 黄楚涵 1600cc 778車隊 D.N.F -

2000cc
Pos No. Driver Class-Pos Team/Car Time Lap
1 5 何曉樂 2000cc-1 長安福特車隊 35'42"307 17
2 7 陸淦 2000cc-2 韓泰輪胎陸方車隊 35'46"210 17
3 21 盧家輝 2000cc-3 盧氏雄火蚊賽車隊 36'23"651 17
4 19 梁大銘 2000cc-4 華揚賽車隊 36'26"992 17
5 3 李萬祺 2000cc-5 長安福特車隊 36'44"064 17
7 30 Yu zhiang 2000cc-7 盧氏雄火蟻賽車隊 36'49"689 17
11 9 宋建成 2000cc-11 韓泰輪胎陸方車隊 37'36"361 16
13 35 黄君然 2000cc-13 DF KIA 778 Team 35'58"597 15
15 20 張漢標 2000cc-15 華揚賽車隊 36'24"928 14
16 8 方世偉 2000cc-16 韓泰輪胎陸方車隊 36'39"627 14
- 6 左曉龍 2000cc 長安福特車隊 D.N.F -
- 22 盧家俊 2000cc 盧氏雄火蟻賽車隊 D.N.F -
- 18 曾善璽 2000cc 華揚賽車隊 D.N.F -
- 1 盧雄彪 2000cc DF KIA 778 Team D.N.F -
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