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H.シャオ・ルーが2000ccクラスを制覇!
TEINユーザーがCCCで初優勝を獲得! 1600ccクラスでも4位、5位に入賞



 2007年のCCC(中国サーキット選手権)第4戦が9月8〜9日、北京郊外の北京金港サーキットを舞台に開催された。同コースは2つのヘアピンと低中速コーナーを繋いだテクニカルなサーキットで、フォード・フォーカスを駆るC.シャオロン(6号車)、同じくフォード・フォーカスを駆るH.シャオ・ルー(5号車)が2000ccクラスにエントリー。さらに778レーシングチームでキア・セラトを駆るH.チャオハン(20号車)、W.シャオフン(21号車)が1600ccクラスに参戦するなど数多くのTEINユーザーがチャレンジした。
  同サーキットはパッシングポイントが少ないことから、決勝のスタートグリッドがリザルトを左右するため、シャオロン、シャオ・ルーともに8日の予選から猛チャージを披露。シャオロンは7番手タイムに低迷するものの、今回よりTEINダンパーを装着したシャオ・ルーが2000ccクラスのポールポジションを獲得する。
  さらに翌9日の決勝ではポールポジションのシャオ・ルーがスタート直後の1コーナーで2番手に後退するものの、これは戦略に基づいたポジションダウンで敢えてライバルを先行。そして、ポジションを奪還する前にトップのマシンに燃料系のトラブルが発生したため、シャオ・ルーがあっさりとトップに浮上した。結局、7番手グリッドのシャオロンは2周目にエンジントラブルでリタイアすることとなったが、シャオ・ルーが待望の初優勝を獲得。TEINユーザーがついに表彰台の中央を獲得する。
  また1600ccクラスでもシャオフンが予選で5番手タイム、チャオハンが6番手タイムをマーク。決勝でもコンスタントな走りでポジションアップを果たし、シャオフンが4位、チャオハンが5位でチェッカーを受けた。



 第3戦の珠海から約1ヶ月のインターバルを挟んで開催されたCCC第4戦は、当初、成都サーキットでの開催が予定されていたのだが、第2戦の舞台、北京金港サーキットに変更してレースが争われることとなった。フォード・フォーカスで2000ccクラスに参戦するシャオ・ルー、シャオロンの2台はレースウィークの事前テストでミッショントラブル、エンジントラブルなど予想外のハプニングが続出するものの、マシンのフィーリングは好感触。8日の予選ではLSDの不調でシャオロンが7番手タイムに留まるものの、今回からTEINダンパーを装着し.シャオ・ルーがトップタイムを叩き出し、ポールポジションを獲得する。
  さらに、翌9日の決勝でもポールのシャオ・ルーがオープニングラップの1コーナーで2番手に後退するものの、「本人によれば“追う展開のほうがラク”とのことで、敢えて先行させたようです」とTEINの担当エンジニア、滝沢良が語るように、このポジションダウンは戦略によるもの。そして、自力でポジションを奪還する前に、トップのドライバーが燃料ポンプのトラブルに見舞われて、そのままリタイアしたことから、シャオ・ルーが労せずしてトップを奪還した。
  一方、順調なレース運びを見せるシャオ・ルー対し、悔しい結果となったのが7番手グリッドのシャオロンで、オープニングラップこそ順調な立ち上がりを見せるものの、2周目にエンジントラブルが発生……。敢えなくリタイアすることになったのである。
  まさに脱落者が続出するサバイバルレースとなるなか、序盤でトップに浮上したシャオ・ルーが貫禄のチェッカー。自身にとってもTEINにとっても待望の初優勝を獲得した。
  一方、1600ccクラスでも778レーシングの2台が予選から好走を披露し、シャオフンが5番手タイム、チャオハンが6番手タイムをマークする。さらに決勝でも冷静なレース運びでポジションアップに成功。表彰台には届かなかったものの、シャオフンが4位、チャオハンが5位でフィニッシュしている。

■担当エンジニアのコメント(テイン開発課/滝沢良)
「2000ccクラスに参戦するフォード・フォーカスの2台は、高速コーナーでの安定性を高めるために減衰力の高い新スペックのダンパーを装着。北京は低中速コーナーを主体にしたサーキットなのですが、車両のバランスが良くなり、コーナーでの挙動が安定してきました。これでセッティングの方向性は固まってきたので、残りのイベントもコンディションに合わせた微調整で対応できるでしょう。また1600ccクラスの2台は第3戦の珠海で使用したダンパーを採用しましたが、リアのスタビライザーの剛性が高すぎるので、今後はチームと相談しながらリアのスプリングで調整していきたいと思います」



Pos No. Driver Class-Pos Team/Car Time Lap
1 3 王睿 1600cc-1 上海大眾333 40'41"554 33
2 5 韓 寒 1600cc-2 上海大眾333 40'49"551 33
3 1 郭海生 1600cc-3 基亞車隊 41'15"429 33
4 21 王少峰 1600cc-4 778車隊 41'33"331 33
5 20 黄楚涵 1600cc-5 778車隊 41'53"135 33

Pos No. Driver Class-Pos Team/Car Time Lap
1 5 何曉樂 2000cc-1 長安福特車隊 41'44"215 33
2 22 盧家駿 2000cc-2 盧氏雄火蚊賽車隊 41'53"423 33
3 21 盧家輝 2000cc-3 盧氏雄火蚊賽車隊 41'55"411 33
- 6 左小龍 2000cc 長安福特車隊    
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