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H.チャオハンが粘りの追走で8位チェッカー
W.シャオフンが4番手に浮上。が、電気系トラブルでリタイアに・・・。
2007年のCCC(中国サーキット選手権)第2戦が7月21〜22日、北京郊外の北京金港サーキットで開催された。今回のエントリー台数は1600ccクラスが22台、2000ccクラスが24台で、778レーシングチームのキア・セラトを駆るH.チャオハン(20号車)とW.シャオフン(21号車)がTEINユーザーとして1600ccクラスに参戦。さらに、2000ccクラスに5台のユーザーがエントリーするなど計7台が同ラウンドにチャレンジした。
全長2.39kmの同サーキットは2つのヘアピンと低中速コーナーを繋いだテクニカルなレイアウトで、パッシングポイントが少ないことからスタートグリッドが決勝のリザルトを大きく左右。そのため、チャオハン、シャオフンは予選で好タイムをマークすべく、レースウィークは精力的にテストを行なっていたのだが、予想外のハプニングが発生し、苦戦を強いられることとなった。
まず、予選2日前の練習走行でシャオフンがクラッシュを喫し、マシンを破損するほか、予選前日にはチャオハンのマシンにエンジントラブルが発生。予選を出走することなく最後列で決勝を迎えることとなり、結局チャオハンは8位チェッカーで同レースを終える。
一方、タイヤとのマッチングに苦戦したシャオフンも予選で7番手に低迷。決勝は好スタートで4番手に浮上するものの、13周目に電気系のトラブルが発生し、リタイアすることとなった。
非力なエンジンパワーに苦戦し、シャオフンが4位、チャオハンが6位でチェッカー。開幕戦の上海は2本のロングストレートを有する高速サーキットになっていることから、パワーの勝るライバル勢に先行されることとなったが、第2戦の北京はツイスティなレイアウト。加えて、レースウィークは水曜日の午前中を除いて好天に恵まれたことから、TEINユーザーの2台は表彰台の獲得を目指して順調にテストを行なっていたのだが、19日に行なわれたフリー走行で21号車のシャオフンがクラッシュ、マシンを大破させてしまった。
まさに波乱含みの幕開けとなるなか、チームはチャオハンの20号車をシャオフンに回し、チャオハンは2000ccクラスで使用しているキア・セラトに1600ccのエンジンを載せ換えて参戦するなど、マシンのコンバートで対応する。しかし、これで歯車が噛み合わなくなってしまったのか、翌20日はチャオハンの20号車にエンジントラブルが発生。マシンの修復に手間取ったことから、チャオハンは翌21日の予選を出走できずに最後列で決勝を迎えることとなった。
一方、チャオハンのマシンで参戦するシャオフンもタイヤのマッチングに苦戦。レーウスィークは日本製のダンロップでテストを重ねていたのだが、21日の予選日になってイギリス製のダンロップに変更した結果、マシンのバランスを崩し、予選は7番手に留まることになった。
こうして苦しい立ち上がりを強いられてきたTEINユーザーの2台だが、22日の決勝は素晴らしい走りを披露する。7番手グリッドのシャオフンが好スタートを披露し、4番手にジャンプアップ。その後も表彰台を伺うかのように数ラップに渡ってポジションをキープした。
これと同時に決勝に向けてエンジンを載せ換えていたチャオハンも最後列から脅威の追走を披露。ラップを重ねるごとにポジションを上げて行った。
が、ふたりの快進撃はここでストップし、後続のプッシュに抑えきれずにシャオフンが5番手に後退。さらに13周目には電気系トラブルが発生し、そのままリタイアする。またチームメイトのチャオハンも粘り強い走りを披露するものの8位でフィニッシュ。ドライバーにとってもチームにとっても悔しいリザルトとなった。
なお、2000ccクラスでは日産サニーを駆る占家輝が2位に入賞。開幕戦の上海に続いてTEINユーザーが表彰台を獲得している。
■担当エンジニアのコメント(テイン開発課/滝沢良)
「今回の北京は低中速コーナーが連続するテクニカルなレイアウトなので、それに合わせてダンパーを組み替え、スプリングレートを変更しました。開幕戦の上海ではピーキーな動きを見せていたので、今回は減衰力を低くしてマイルドな味付けに設定。残念ながらシャオフンのクラッシュ、チャオハンのエンジントラブルで、全てのテストを消化することができなかったんですけど、路面追従性は安定してきました。次のズーハイはストップ&ゴーのサーキット。開幕前のテストではピッチングが多かったんですけど、マシンの特性が分かってきたので、今のダンパーなら対応できるでしょう。チームと連携しながらタイヤに合わせたセッティングを探りたいですね」
Pos.
No.
Driver
Class-Pos
Team/Car
Time
Lap
1
3
王 睿
1600cc-1
上海大眾333
40'45"389
33
2
5
韓 寒
1600cc-2
上海大眾333
40'49"626
33
3
2
林立峰
1600cc-3
基亞車隊
41'27"900
33
8
20
黄楚涵
1600cc-8
778車隊
41'05"309
31
DNF
21
王少峰
1600cc-10
778車隊
16'23"227
13