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世界ラリー選手権(WRC)
〜アクロポリスラリー(ギリシャ)〜
2006.6.1〜4
テインGr.Nダンパー装着車がプロダクションカーWRCクラス(P-WRC)3位入賞!
 
今回の舞台は、世界ラリー選手権(World Rally Championship)屈指の難コース=ギリシャ、アクロポリスラリーである。その名の通りアクロ(悪路)ポリスと昔から言われ、サファリに次ぐカーブレーカーラリーである。フラットな良質ダートも稀にはあるものの、その殆どがカボチャ大の砕石を敷いたような極悪路である。このような路面状況では細心の注意を払い、如何にタイヤを傷つけないようなラインを走るか、如何にホイルを曲げないような走りをするか、如何にサスペンションを壊さないようなドライビングをするか、、、、ドライバー=クルーの技量と経験が他のイベント以上に求められる。
次に特筆すべきは、今回よりテインユーザーが4台に増えたことである。シムスラリーチームの2台のインプレッサGDB、38号車 レシェック・クザイ/マシェック・シュチェパニャック組と、45号車アキ・テイスコネン/ミカ・テイスコネン組、チームクオシスより、41号車の鎌田 卓麻/市野 諮組もインプレッサ、そしてストールレーシングからは43号車ランサーEvo8でのエントリーである。
また、これら4台をサポートするためにテインでは、20フィートコンテナによるサービス拠点を開設した。


6月1日(木) シェイクダウンテスト、スターティングセレモニー&スーパースペシャルステージ(SS1)
アテネ近郊でのシェイクダウンテストに引き続き、市内のオリンピックスタジアムでのスーパースペシャルステージ。ここアテネのスーパーSSは、舗装路のコースとなっており、グラベルタイヤでのターマック走行は、ドリフトの得手不得手(?)、車のセットアップ状況が一目瞭然である。

6月2日(金) レグ1(SS2〜7)
漸く始まった真のアクロポリス。この日のスペシャルステージは、比較的良いとは言え、どれもラフなコースが待ち構えている。
前戦アルゼンチンP-WRC2位入賞で意気の上るクザイ車は、SS3でタイロッドを曲げ、SS終了後に叩いて直したものの、次のSS4でこの部分が折損し、左に曲がる所を真っ直ぐ行き、2回転。。。。。損傷は、Aピラーまで及び残念無念のリタイヤである。一方、テイスコネン車、ストール車は、それぞれクラス3、9位につけ順調なスタートを切った。また、鎌田車はパンク多発により、悔しいブービーでこの日を終えた。

6月3日(土)レグ2(SS8〜13)
レグ2では、アクロポリス最長の37kmの超ラフなステージ「キネタ」が待っている。どのチームもスピードは勿論だが、車を壊さない事を最優先にアタックしていた。
アキ車のコドライバー(ナビ)ミカ曰く、「今日もプッシュし続けたよ、いくらラフとは言えスピードがなけりゃ勝てないからね。」と地元で刑事をやっているだけあって冷静な一言で、クラス2位から虎視眈々とその上を狙っていた。
パンク、コースアウト、サスペンショントラブルと様々なトラブルで、トップも入れ替わり立ち代り、接戦が続いている中、トップを行く39号車のアルアティヤがペナルティーを受け、45号車のテイスコネンはトップへと繰り上がった。43号車ストールレーシングのランサーは終始ステディーに行っている。41号車の鎌田/市野組は、相変わらずパンクに悩まされている。

6月4日(日)レグ3(SS14〜18)
最終日となり、ラッキーにもクラス1位となったアキは、このポジションをキープすべくステディーに行くようチームから指示を受ける。2位との差は充分にある。クルーは、指示どおりペースを落とした。
ここアクロポリスでのトップは、ドライバーはもとよりチーム、車両メーカー、そしてテインにも大きな意味がある。チームの皆は、期待と不安の入り混じった心境でクルーを待った。
ところが、最後のサービスで様々なトラブルが襲いかかった。
SS16開始早々で、リアのコントロールアームを曲げ、フロントのパンクはホイールを曲げ、サスペンションにまでその影響が及んだ。SS16、17さえクリアすれば、残すはアテネオリンピックスタジアムでのスーパースペシャルだけだった。
また、昨晩42号車のスバルラリーチームロシアより、急遽サスペンションのサポートを依頼され、このレグ3のみ対応したところ、殊のほかお気に入りであった。
そして、テインのサポートするチームの最終リザルトは、45号車が3位入賞で今期初ポイント、42号車9位、41号車12位、43号車13位、38号車リタイヤにて2006年のアテネを終えた。41号車はこの悪路をショックアブソーバ無交換で走り切り、テイン製Gr.Nダンパーの優秀性と耐久性を証明した。
成績(P-WRC/N4)
順位 No. ドライバー / コドライバー 車両 タイム 備考
1 39 N.アルーアティヤ / C.パターソン GDBF 4:28:43.3  
2 35 G.ポッツオ / D.スティロ CT9A +12.0  
3 45 A.テイスコネン / M.テイスコネン GDBF +30.4 テイン製Gr.Nダンパー装着
9 42 S.ウスペンスキー / D.エレミフ GDBE +20:52.5 テイン製Gr.Nダンパー装着 レグ3のみ
12 41 鎌田卓麻 / 市野 諮 GDBF +35:27.9 テイン製Gr.Nダンパー装着
13 43 A.ヘレブ / M.カシン CT9A +41:25.3 テイン製Gr.Nダンパー装着
R 38 L.クザイ / M.シュチェパニャック GDBE - テイン製Gr.Nダンパー装着 SS4リタイヤ
ギリシャでのテインサスペンションサービス No.45ウスペンスキー車(GDBE)のサービス
No.43ヘレブ車(CT9A)のサービス
No.43ヘレブ車(CT9A)のサービス
ギリシャでのテインサスペンションサービス No.45ウスペンスキー車(GDBE)のサービス
No38 クザイ車(GDB-E)のサービス No45 テイスコネン車(GDB-F)のサービス
No38クザイ車(GDB-E)のサービス No45テイスコネン車(GDB-F)のサービス
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