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ポーランドラリー選手権
〜7th NIKON RALLY〜
2006.9.8〜11
テインGr-Nダンパー装着車、L. クザイ選手 辛くもシリーズチャンピオン確定!
ポーランドも短い夏が終わり初秋の気配が漂うDzierzoniow(ジェルジョニュフ)の市街地から丘陵地帯のターマック、SS165kmを含む全行程457km、トップのアベレージスピードは105〜110km/hと比較的高速なコースを舞台にポーランド選手権第6戦は行われた。ポーランドラリー選手権も今回のニコンラリーと最終戦のニ戦を残すのみとなり、シリーズ総合優勝を賭けて各選手は最後のスパートといったところだ。今回もテインユーザーは、スバルポーランドラリーチームのインプレッサGDB‐E、ゼッケン1号車 レシェック・クザイ/マシェック・シュチェパニャック組である。このクルーはラリージャパンでも体調不良のなか同じくテイン装着車のアキ・テイスコネン選手に続く5位を獲得している。ここポーランドではテイン装着車のL..クザイ選手が2位ソロヴォウ選手(三菱)に12ポイント差をつけてトップにたっており、ここで2位ソロヴォウ選手に12ポイント差以上をつければシリーズ優勝、またポーランド選手権3連覇と言う大事な一戦だ。前回エンジンブローでシリーズ優勝を決められなかっただけに是非とも勝ってタイトルを手中に収めたいところだ。
9月8日(金) 車検、シェイクダウンテスト、スターティングセレモニー
この日は晩夏〜初秋のポーランドらしく天候が安定せず晴れては雨が落ちてくるという状況の中でシェイクダウンテストは行われた。各車は午後のセッションスターと共にコースへ出て行った。クザイ選手もラリー本番へ向けて万全を期すために数種類の異なるセッティングを確認しスタートへ望んだ。
9月9日(土)レグ1(SS1〜9)
昨日までの不安定な天候も徐々に落着き始めクザイ選手はドライセッティングを選択したが、タイヤ選択についてはスタート直前に安全策をとりRrWET用でスタート。このタイヤ選択には他の選手も驚き中には急遽タイヤを変更するクルーも。SS1から順調にトップタイムを重ねていくが、序盤オーバーステアを訴え若干のセッティングを変更し再度ステージへ。変更後は非常に安定した走りでTEINはクザイ選手を支えた。だが中盤から5速使用時に振動が発生し2回目のサービスでプロペラシャフト交換、この日の最終サービスでミッション交換を実施。結果LEG1を1位で終了。但し2位とは秒差だ。
9月10日(日)レグ2(SS10〜13)
朝から雲ひとつない快晴に恵まれLEG2はスタートしていった。シリーズ2位のソロヴォウ選手はSS6で既にリタイヤしていた為に全開での走行の必要はないクザイ選手だが、昨日のサービスでのミッション交換でバイブレーションも解消、サスペンションセッティングもパーフェクトな状態で順調にタイムを重ね全SS13箇所中10SSでトップタイムをマークして1位フィニッシュ!最終サービスではシャンペンによる歓迎や大勢のメディアに溢れ返ったのもつかの間、ラリーフィニッシュ後の再車検にて触媒が装着されていないことが発覚し順位抹消となってしまった。これはレギュレーションの解釈の違いとミスが重なったものだがチーム、クザイ選手共にこの結果を真摯に受け止めラリーは幕をおろした。最終戦を前にシリーズ上位2名がノーポイントでラリー前の12点差のまま最終戦を待たずに辛くもクザイ選手のシリーズ優勝が確定した。
成績
順位 No. ドライバー/コドライバー 車両 タイム トップとの差 備考
1 L.クザイ / シュチェパニャック IMPREZA GDBF 1:29:34.4 (0.0) テイン製Gr-Nダンパー装着
1 4 ベベネック/ベベネック LANCER EvoIX CT9A 1:30:31.5 0.0 (57.1)  
2 10   LANCER EvoIX CT9A 1:31:01.6 8.6 (+1:05.7)  
3 9 クゥッカァ /ジェルベル SWIFT S1600 1:31:49.6 30.1 (+1:27.2)  
SSトータル165km
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