フィンランドラリー選手権(FRC)の第5戦がフィンランド南部に位置するコウヴォラで開催された。J.サロ選手は事前の走行テストで「着地地点の見えないクレストの連続するジャンプの多いコースでも安定感があり、コントロールしやすい仕上がりが非常に良い」と絶賛。翌日からの本番に期待が掛かる。
DAY1、J.サロ選手は第5戦のSSで最長の20.46kmのSS1で、ライバルのJ.ケトマー選手に4秒近くの差をつける好スタートを切る。しかし、続くSS2で左リアを岩にヒットさせてしまいタイヤがバースト。さらにロアアームにもダメージを負ってしまい、SS3終了時ではトップと28.6秒差の7位まで順位を落としてしまう。サービスで車を完全な状態に戻し、4位まで順位を上げたがDAY1終了時点でトップと30秒差と厳しい戦いとなる。
DAY1終了後、J.サロ選手は「SS2ではパンクした車で5kmも走ることになり、10秒のロス。さらにSS3ではスピンによるコースオフで15秒もロスしてしまい、序盤のアクシデントがドライビングに大きく影響してしまう結果になった。この様な不具合が発生しなければ状況は変わっていた。」と悔しさを口にした。
DAY2ではJ.サロ選手、J.ケトマキ選手、K.ソルベルグ選手の3名による激しい2位争いが続く。J.サロ選手はDAY1の雪辱を晴らすようにSS8とSS9でトップタイムを叩きだし、3位になったK.ソルベルグ選手とコンマ5秒差で2位表彰台を獲得した。
次回、第6戦はフィンランド南部に位置するケラバで開催される。現在シリーズポイントで2位につくJ.サロ選手。残り2戦、シリーズチャンピオン獲得に期待がかかる。 |