フィンランドラリー選手権(FRC)の第4戦がヴェルケアコスキ周辺で6月5日〜6日に開催された。J.サロ選手は苦渋を味わった第3戦からマシンの完成に専念し、万全の体制で勝負に挑んだ。

 

DAY1、J.サロ選手はSS1でいきなりトップタイムを叩き出す。そのままのペースでアタックするかと思われたが、走行テストではわからなかったランサーEVO.Xの特性に戸惑い、SS4の終了時点でライバルのJ.ケトマー選手に7.3秒も差をつけられてしまう。SS5とSS6の合わせて40kmに及ぶ長距離ステージでは、思い切ったドライビングが出来ずにトップとの差が更に開いてしまった。

 

DAY2、J.サロ選手は終盤にリズムを取り戻し、SS7からSS9まででJ.ケトマー選手から9.7秒の差をつけたものの、DAY1の遅れが響き2位フィニッシュ。

 

ラリー終了後、J.サロ選手は「ランサーEVO.Xで長い走行距離を稼ぐことが出来たお陰で、色々な事を発見できた。ドライビングスタイルの見直しも一つだ。以前のランサーEVO.IXよりレスポンスが上がっている。いくつかのステージはスリップし易く安定感がなかったが、グリップを稼げる場面では力強かった。」と優勝にこそ届かなかったものの、ランサーEVO.Xに確かな手ごたえを感じた。

 

次回、第5戦はフィンランド南部に位置するコウヴォラで開催される。シリーズチャンピオンに向けて挑戦中のJ.サロ選手と、TYPE Gr.Nダンパーの走りに期待したい。