フィンニッシュラリー選手権（FRC）の第3戦が東フィンランドのヨエンスー周辺に3月5日〜6日に開催された。今回のラリーは、J.サロ選手＆M.ステンベルグ選手のTYPE Gr.Nを装着した新型ランサーEVO.Xのデビュー戦。TEINエンジニアと事前にテストを行い、準備を完璧に行った。

 

J.サロ選手は幸先の良いスタートを披露し、SS1を1位のJ.バリマキ選手と0.5秒差の2位で終えた。J.サロ選手のチームメイトのK.カタヤマキ選手は、TYPE Gr.Nを装着したランサーEVO.IXでトップと0.7秒差の3位でフィニッシュ。その後、J.サロ選手はSS2でギアトラブルがあり、２つポジション落とし、4位でフィニッシュ。K.カタヤマキ選手は、1.9秒差で2位となるが、その後のSS3でコースオフし、1分以上タイムロスをした。J.サロ選手は強い走りを披露して3位。DAY１中にJ.サロ選手は少しアンダーを感じたため、TEINエンジニアがバランスを調整し、フロントのグリップを上げた。

 

SS4でJ.サロ選手の車両に問題が発生。バックのギアが使用できなくなった。ミッションを交換するとペナルティになってしまうため、ペナルティを受けずにそのまま走り続けてSS4を3位でフィニッシュ。K.カタヤマキ選手は22位。J.サロ選手はSS5を調子良く走り、2位までポジションをアップ。SS6ではまたミッションのトラブルが発生し、車がスピンした。ただ今回の問題はそこだけでは終わらなかった。エアフィルターの中まで雪が入り込み、車がパワーダウン。スピンする直前まで、J.サロ選手はトップタイムを出していた為、無事に3位でステージをフィニッシュ。K.カタヤマキ選手も素晴らしい走りを披露し、8位までポジションアップできた！

 

その後のSSで、J.サロ選手が雪の土手にヒット！バックギアも使えず、周りに助けをもとめられる観客もいなかったため、残念ながらリタイアとなった。K.カタヤマキ選手はラリーの前半でいろんなトラブルがあったが、最後まで強い走りを見せ、ラリーを7位でフィニッシュした。

 

ランサーEVO.Xの望ましい結果ではなかったが、重要なデータを得ることができたので、次回4戦のJ.サロ選手とチームに期待したい！