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世界ラリー選手権(WRC)
〜Propecia Rally NewZealand〜
2006.11.13〜19
テインGr.Nダンパー装着車3位、4位入賞
プロダクションカー世界ラリー選手権もここ羊の国ニュージーランドで最終戦を迎えた。今回の舞台はニュージーランドのノース島、オークランドの南ハミルトンを中心に行われた。ここニュージーランドは景色が美しいことも有名だがコースの特徴としてはツイスティ、大きなキャンバー(蒲鉾上の路面)が上げられる。晴れていれば硬く締まった路面も雨が続けばマッディでスリッパリーなリスキーコースへ変わってしまう。今回のテインGr.Nダンパー装着車は、ポーランド選手権の覇者スバルインプレッサ GDB-Fを駆る、L.クザイ組、久々の登場 北海道の雄インプレッサ GDB-F型を駆る鎌田卓麻組、ロシアからは怪我のウスペンスキー選手に代わってA.ドロシンスキー組、時にはWRカーもドライブする女性ドライバー N.バラット組はOMVストールレーシング三菱ランサーエヴォリューションIX、M.バルダッチの弟、インプレッサGDB-Eを駆るL.バルダッチの5台。残念ながらシリーズ優勝を狙っていたA.テイスコネン組は車両の修復が間に合わずスタートランプのみとなった。
11月13日(月) グループテスト(合同テスト)
P-WRC参加チーム合同で行われたグループテストでのテインGr.N装着車は、バルダッチ組を除く4台が参加。クザイ選手は新しいダンパーセッティング、スプリングなどをテストし良好な結果を得ることが出来た模様。他の3台も順調にテストプログラムをこなした。
曇天 しかしのどかなテスト風景
テスト時スタート待ちのGr.N装着各車
11月16日(木) シェイクダウンテスト〜セレモニースタートラリー
今回はサービスパークと隣接するスーパースペシャルステージの一部を使用して朝からシェイイクダウンテストが行われた。シェイクダウンでは全車最終的な各部のチェックに留まり、準備万端といったところだ。
シェイクダウン前の最終調整に
テインのフラットベース大活躍
11月17日(金)レグ1(SS1〜5)
いよいよラリーのスタート。天候が悪くコースはスリパッリー。不運にもテインGr.N装着の各車にトラブルが襲い掛かる。ドロシンスキー選手はコースアウトしタイムロス、鎌田選手はパンク、クザイ選手はパンクしたタイヤを交換しようとコース外へクルマを退避させ停止しようと思ったが場所が悪かった。もがけど車はどんどん崖に向かって滑っていく。間一髪車両は止まりクザイ選手はコースへの復帰をあきらめ、レグリタイヤとなった。OMVのバラット選手はスタート早々電気系トラブルから大きくタイムをロスしてしまう。
パルクフェルメで静かにスタートを待つ
テインGr.N装着各車
11月18日(土)レグ2(SS6〜11)
この日も天候は回復することなく各車非常にスリッパリーな路面との苦戦を強いられることとなった。テイン装着のドロシンスキー選手はパルクフェルメから出る際にエンジン始動にてこずりタイムを大きくロス、SS8はまさに大荒れ。オーバースピードから奴田原選手がコースオフ、続いて地元のウェスト選手が横転しコースをふさいでしまう。そこに差し掛かったテイン装着のクザイ選手は横転したウェスト選手の車両を避けて追い越そうとした際不運にもそのままコースを外れバンクから下へ落ちコース復帰かなわず再びレグリタイヤとなってしまう。そんな中前日トラブルで出遅れたバラット選手はサスペンションセッティングの変更が功を奏し淡々と走行LEG2を終了した。LEG2終了時点でのテインGr.N装着各車の順位は次の通り。
No.41
T.Kamada
(GDB-F)
=
P-WRC 5位
(総合17位)
No.42
A.Dolosinkiy
(GDB-F)
=
P-WRC 6位
(総合19位)
No.70
L.Baldacci
(GDB-E)
=
Gr.N 11位
(総合21位)
No.43
N.Baratt
(CT9A)
=
P-WRC 7位
(総合25位)
No.38
L.Kuzaj
(GDB-F)
=
P-WRC 11位
(総合36位)
11月19日(日)レグ3(SS12〜17)
ラリー最終日のこの日も大波乱が。選手権トップのアルアッティヤ選手がエンジントラブルからリタイヤ、選手権2位の奴田原選手の結果を待つこととなり、この日まで上位を争ったバルダッチ(兄)もミッショントラブルから戦列を離れ、ここまで序盤の電気系トラブル以降順調に走行していたバラット選手もコース上の大きな石を抱いてしまい駆動系にダメージを受けリタイヤ。クザイ選手は棄権、鎌田選手はブレーキトラブル、デフトラブルと続いた挙句後輪駆動となり我慢の走行を強いられることとなったが今期最上位の4位をゲット。怪我のウスペンスキー選手に代わって急遽出場のドロシンスキー選手も3位入賞し見事代役を務め上げ、終わってみればテインGr.N装着は3位、4位と波乱のラリーを健闘した。そして、テインは来年も更なる飛躍を目指して邁進する!
成績
順位
No.
ドライバー/コドライバー
車両
タイム
トップとの差
備考
1
37
J.ラトバラ/M.アンティラ
SUBARU IMPREZA GDB-F
4:18.53.1
0.0
N4クラス1位(総合8位)
2
59
R.メイソン/S.ランドール
SUBARU IMPREZA GDB-E
4:22.50.7
3:57.6
N4クラス3位(総合10位)
3
42
A.ドロシンスキー/Dエレミー
SUBARU IMPREZA GDB-F
4:34.39.9
15:46.1
TEIN Gr.Nダンパー装着車
N4クラス6位(総合16位)
4
41
鎌田 卓麻/D.ジローデ
SUBARU IMPREZA GDB-F
4:35.39.2
16:46.1
TEIN Gr.Nダンパー装着車
N4クラス7位(総合17位)
-
70
L.バルダッチ/D.エスポシット
SUBARU IMPREZA GDB-E
4:39.44.5
20:52.4
TEIN Gr.Nダンパー装着車
N4クラス9位(総合19位)
R
38
L.クザイ/M.シュチェパニャック
SUBARU IMPREZA GDB-F
-
-
TEIN Gr.Nダンパー装着車
SS14後 棄権
R
43
N.バラット/D.モスカット
MITSUBIHI LANCER EvoIX CT9A
-
-
TEIN Gr.Nダンパー装着車
SS14 ミッショントラブル