ラリージャパンから2週間のインターバルで、ここトルコの南地中海に浮かぶ島国キプロスに舞台を移し世界ラリー選手権キプロスラリーは行われた。ここキプロスはヴィーナスの生まれ故郷という神秘的なイメージとは裏腹に開催以来サファリ、アクロポリスと並んで非常にタフなラリー、カーブレイカーラリーとして名高く、今回路面改修が行われコンディションが良いと言われながらもタイトなコーナー、ラフなグラベルに変わりはなく、まさにサバイバルラリーといったところだ。今回のテインGr.Nダンパー装着車はラリージャパン4位入賞、スバルインプレッサ GDB-Eを駆りシリーズ上位入賞を狙う、アキ・テイスコネン選手、ジュニアWRCレギュラードライバーで、今回OMVストールレーシング三菱ランサーエヴォリューションIXを駆るドイツの24歳のアーロン・ブルカルト選手の2台だ。
9月19日(月) グループテスト(合同テスト)
約4.4kmの非常にタイトでラフなグラベルで行われたグループテストでは、午後からの調整を始めたシムスからエントリーのアキ・テイスコネン選手だったがパワーステアリング系のトラブル等でテストセッションを充分にこなすことが出来なかった。対してストールレ−シングから参戦のアーロン・ブルカルト選手は朝から積極的にテストに臨み順調にプログラムをこなすと共に不慣れな4WD車に順応する為の肩慣らしにも積極的だった。
9月21日(木) シェイクダウンテスト、スターティングセレモニー
この日は先日のグループテストを基にセットアップした各車の最終チェック的なセッションだがロードコンディションはグループテストのそれよりも更に悪いものであった。セッション終盤雨も落ちては来たが、各車無事に最終チェックを終えサービスパークへ戻っていった。
9月22日(金)レグ1(SS1〜8)
いよいよラリー本番、サバイバルゲームのスタート。ラリーJAPANではWRカーを駆った新井選手がSS1でまさかのコースオフ。コースに戻れずにスーパーラリーに。そんな中、奴田原、ナッサー・アルアッティア両選手は他車とは異なるスピードで3位以下に大差をつける展開。テイン装着車のアキ・テイスコネン選手、アーロン・ブルカルト選手は共に焦らず慎重にラリーを進めSS1〜4をアーロン・ブルカルト選手3位、アキ・テイスコネン選手4位、SS8終了時には両者が順位を入れ替えアキ・テイスコネン選手3位、アーロン・ブルカルト選手4位でLEG1を終了した。 |